MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの構成国一覧

経済や政治体制が異なる複数の国や地域に分散投資することで、投資全体のリスクを軽減することができると考えられています。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドを活用します。世界の先進国および世界の新興国を含めたグローバルな分散投資のポートフォリオを構築することができます。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、MSCI社が算出し、公表する時価総額加重平均型の全世界株式指数です。英語の表記では、MSCI All Country World Index、短縮してMSCI ACWIと呼ばれることもあります。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国23カ国と新興国24カ国の合計47カ国の大型株と中型株で構成されています。世界全体の株価動向を知るのに広く利用されている株価指数です。2948銘柄で構成されていて、投資可能な全世界株式市場の時価総額の約85%をカバーしています。
先進国23カ国で、MSCIワールド・インデックスを構成し、新興国24カ国でMSCIエマージング・マーケット・インデックスを構成しています。MSCIエマージング・マーケット・インデックスは24カ国の合計約1437銘柄で構成され、浮動株調整後の時価総額の85%をカバーしています。この二つの株価指数を合わせたものが、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスとなっています。
(出典)MSCI All Country World Index(USD)Index Factsheet 2023年10月31日
MSCI All Country World Index(USD)の主な国別構成比率

(出典)MSCI All Country World Index(USD)Index Factsheet 2023年10月31日
国別構成比率では、米国の62.64%を筆頭に、日本5.48%、英国3.67%の上位3カ国で約71.79%を占めています。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス全体に対する、MSCIエマージング・マーケット・インデックスの構成比率(ドルベース)は約10.9%となっています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの推移

パフォーマンスで、MSCI All-Country World Index(先進国23カ国と新興国24カ国の合計47カ国)とMSCI World Index(先進国23カ国)を比較します。リーマン・ショック後の2009年3月の安値から2022年1月までの景気回復期の上昇率は、All Country World Indexで約4.4倍、World Indexで約4.7倍と大きな違いはありません。
新興国を含む国際分散投資のベンチマークとして、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE Global All Cap Index)も活用されています。
ロンドンを拠点とする株価指数の算出や管理などのサービスを行うFTSE社が、提供している時価総額加重平均型の全世界株式指数です。投資可能な全世界の株式時価総額の約98%をカバーしています。
MSCI All Country World Index とFTSE Global All Cap Indexの2つの指数の最大の違いは、構成銘柄に小型株が含まれているかどうかです。小型株を含まない MSCI All Country World Indexの構成銘柄が2,948銘柄に対して、小型株を含むFTSE Global All Cap Indexの構成銘柄は10,099銘柄(FTSE Russell Factsheet 2023年10月31日)です。
2つの指標の景気回復期のパフォーマンスには大きな違いはなく、ほとんど同じような動きを示しています。
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