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新NISA、運用報告書をどう活用するのか?

執筆者の写真: 山木戸啓治山木戸啓治

更新日:2024年6月16日

投資信託の運用報告書

投資信託の運用報告書で、運用実績・投資環境・今後の運用方針・費用明細の4つのポイントをチェックして下さい。
運用報告書

(出典)一般社団法人 投資信託協会ガイドブック まるわかり投資信託の運用報告書より著者が作成(https://www.toushin.or.jp/guidebook/index.html


 投資信託の運用報告書で、運用実績・投資環境・今後の運用方針・費用明細の4つのポイントをチェックして下さい。

 

●運用実績

 運用実績のページでは、決算期間中における投資信託の運用結果が確認できます。投資信託の値段である基準価額、規模を表す純資産総額の動きがグラフなどで分かるようになっています。

 年間騰落率の表では、投資信託がどのくらい値上がり、あるいは値下がりしたかが数字で確認できます。

注目する投資信託が、運用の指標に定めているベンチマークと、基準価額との比較ができます。インデックス型運用の投資信託であれば、ベンチマークに基準価額が連動していることを確認して下さい。アクティブ型運用の投資信託であれば、ベンチマークを上回る運用成果を挙げているかどうかを確認して下さい。

 

●投資環境

 運用会社が投資信託を運用するにあたり、期間中の投資環境はどうであったかということが記載されています。そうした環境下で、どのようにファンドマネージャーが、対処したのかなどが詳しくかかれています。

 投資信託が、なぜ今の成績になったのかを知る手掛かりになります。注目している投資信託が、どのような出来事の影響を受けるのかを学ぶ、きっかけとして活用できます。

 

●今後の運用方針

 今後の運用方針は、投資家が投資信託を継続して保有するかどうかを検討する上で重要な判断材料となります。これまで投資信託が掲げていた運用方針に、変化がないかどうかを確認して下さい。

 もし、運用方針に変化があったとしたら、それが自分の投資目的と合っているかを確かめるべきです。

 

●費用明細

 決算期間中の運用にかかった「運用管理費用(信託報酬)」「売買委託手数料」「その他費用」といった費用がまとめられています。

 1万口あたりの費用が掲載されるので、自分が投資している投資信託は他の類似した投資信託と比較できます。たとえば、運用費用について、他の投資信託と比較してみた場合、それが大きいのか小さいのかという点も確認して下さい。

 

 その投資信託を保有していない人でも、運用会社のホームページ上で運用報告書の内容を調べることができます。ぜひ注目している投資信託の運用報告書を確認して、投資対象の投資信託を選択する際の参考にするようにして下さい。

 
 
 

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