ライフデザインについて

ライフデザインでは、いきがい開発プランを「仕事」「自分をつくる時間」「家族」の3つの視点から考えます。
仕事の視点では、
・仕事経験の中から見えてきた得意なことは何か
・時間を忘れて没頭できることは何か
・社会から求められていると気づいたことは何か
以上の要因から仕事に対する自己イメージを整理して、3つの要因が自らの心の中で重なり合う部分を明確にします。
自分をつくる時間という視点からは、静かで孤独な時間を過ごすことで人としての強さを養う契機となります。社会参加という意味で人と交わることは大切ですが、自分を振り返り自分の内面と向き合う時間を確保することが重要になります。
家族という視点からは、仕事の忙しさの中で二の次になっていた可能性がある家族との丁寧なコミュニケーションを取り戻します。家族との丁寧なコミュニケーションを通じて得られる信頼関係を再構築します。
生涯経済プランの視点からは、ライフスタイルに沿ってどのようなライフイベントを選択するのかという暮らしの設計図を描きます。限られたお金をどのように使うのかという意志決定を行う中で、希望するライフイベントに優先順位をつけて取捨選択を行います。取捨選択されて最適化されたライフイベントを、実現するための資産形成を進めます。
健康管理プランの視点からは、健康寿命を伸ばし身体的・精神的・社会的におだやかな暮らしをいとなむことを目指します。
いきがい開発プランの仕事・自分をつくる時間・家族、生涯経済プラン、健康管理プランの5つの視点からライフデザインします。
生涯生活設計について

人生の3大不安に備える心構えと準備の必要があります。
人生の3大不安といえば、老後生活資金の枯渇による「貧困」、高齢期の孤立による「孤独」、療養介護を伴う「病気」といえます。
老後生活資金の枯渇による貧困に備えるためのプランが「生涯経済プラン」です。高齢期の孤立による孤独に備えるためのプランが「生きがい開発プラン」です。療養介護を伴う病気に備えるためのプランが「健康管理プラン」です。
重要な点は生涯経済プラン・生きがい開発プラン・健康管理プランは、個別に独立したプランではないということです。3つのプランは、お互いに補完し合う関係にあります。また、あるときはお互いに制約し合う関係にあります。3つのプランを、全体として1つのものと捉えて生涯生活設計することが必要です。
生涯経済プランが目指す、生きがいの指標は、ゆとりある暮らしと考えられます。生きがい開発プランが目指す生きがいの指標は、自らのライフスタイルに沿って自律して活動することと考えられます。
健康管理プランの目指す生きがいの指標は、身体的・精神的・社会的に穏やかな暮らしをいとなむことと考えられます。
ライフスタイルに沿って自律して活動し、ゆとりある、おだやかな暮らしをいとなむことで生きがいを感じることができます。
シニア世代になって求める欲求
シニア世代になって求める欲求は、人との、社会との「つながり」を維持したいという欲求です。人との温かいつながりを通じて、精神的な健康を維持し、幸福感を高めることができます。社会参加活動を通じて、社会的健康を維持し、心の豊かさを育むことができます。
そのためにはお互いに協調し合う姿勢で、お互いを「認め合う」ことが必要になります。社会の中で人と人がつながりを持ち、一緒に活動することを通じてお互いを認め合う機会が生じます。
年齢を重ねるにつれて、何に対して心を動かされるのか、何に情熱を持てるのかが明確になってきます。自らの価値観や、強み・弱みも明確になってきます。自らのライフスタイルに沿って、人と比べることなく、自らの強みを生かすための個人的努力が必要です。過去を土台にして、自らを表現する場として、未来を志向することで、自己実現を図ることができるのではないでしょうか。
生涯生活設計することで、人生の3大不安に備える心構えへの準備が整い、生きがいを目指すための準備につながります。
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