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分散投資で何が実現できるのか?

執筆者の写真: 山木戸啓治山木戸啓治

更新日:3月4日

分散投資の3つの方法とは

分散投資には「資産・銘柄の分散」、「地域の分散」、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という主に3つの考え方があります。 資産および銘柄の分散で見てきたとおり、個々の資産および銘柄はその性質に応じて様々な値動きをします。
分散投資の3つの考え方とは

(出典)金融庁ホームページ 投資の基本より一部加工して著者作成

 投資対象の価格変動リスク・信用リスク・為替変動リスク・金利変動リスクなどを軽減する方法に分散投資があります。分散投資には「資産・銘柄の分散」、「地域の分散」、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という主に3つの方法があります。

 資産および銘柄の分散で見てきたとおり、個々の資産および銘柄はその性質に応じて様々な値動きをします。投資対象の資産や株式等の銘柄に様々なものがあるのと同様に、投資する対象が存在する地域も日本には限られません。投資対象の資産や銘柄の価格は、投資の対象が存在している国や地域の状況、為替変動などで様々な値動きをすることになります。

 投資対象地域の性質による値動きの違いに着目して、異なる状況にある地域の資産、銘柄、および通貨を組み合わせて投資を行います。異なる状況にある地域の資産、銘柄、および通貨を組み合わせて投資を行うのが「地域の分散」の手法です。国内と国外、あるいは先進国と新興国のように、異なる国・地域の資産・通貨を組み合わせて投資を行うことをいいます。

 ある地域の経済状況の変化等によって、保有している特定の資産・銘柄が値下がりする場合もあります。そうした場合も想定しつつ、他の資産や銘柄の値上がりでカバーすることを考えます。保有している資産・銘柄の間で生じる、価格変動のリスク等を軽減することが地域の分散の手法です。


世界の中の日本とは

 社会風土や環境が異なれば、異なった経営感覚が生み出されることが考えられます。そこから新事業が生み出され、新たな投資対象が期待できることがあります。アメリカを例にとっても、日本とは産業構造にも、社会的風土にも、経営者の行動様式にも違いがあります。

国や地域が異なれば産業構造にも違いがあり、違う値動きをする銘柄を組み合わせて、投資リスクを軽減することが期待できます。


この円グラフはMSCIオール・カントリー・ワールド株価指数の国別構成比率を示しています。この株価指数は先進国23カ国および新興国24カ国で構成され、世界の投資可能な株式投資機会の約85%をカバーしています。この中で日本の国別構成比率は、アメリカの66.41%に次いで2番目ですが4.75%にすぎません。  世界を取り巻く投資環境の中で分散投資をとらえる場合は、世界の中の1つである日本として地域の分散を考える必要があります。 生涯にわたる資産形成を考え、ポートフォリオを構築します。その際は、最も投資リスクを低下させる資産・銘柄の組み合わせで、安全性や収益性を考えた有利な投資の組み合わせを検討すべきです。

(出典)MSCI All Country World Index Factsheetより著者作成

 この円グラフはMSCIオール・カントリー・ワールド株価指数の国別構成比率を示しています。この株価指数は先進国23カ国および新興国24カ国で構成され、世界の投資可能な株式投資機会の約85%をカバーしています。

 この中で日本の国別構成比率は、アメリカの66.41%に次いで2番目ですが4.75%にすぎません。世界を取り巻く投資環境の中でとらえる場合は、世界の中の1つである日本として地域の分散を考える必要があります。

 生涯にわたる資産形成を考え、ポートフォリオを構築します。その際は、最も投資リスクを低下させる資産・銘柄の組み合わせで、安全性や収益性を考えた有利な投資の組み合わせを実現して下さい。

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