サテライト戦略とは?
- 山木戸啓治
- 2023年10月19日
- 読了時間: 3分
更新日:7月16日
NASDAQ‐100指数の20年間の推移

サテライト戦略では、サテライトの部分の運用では、ある程度のリスクをとって、ポートフォリオ全体として市場平均に勝つ可能性を追い求める役割を目指します。ポートフォリオ全体のリターンの向上を、促進する役割を持っています。
サテライトの運用として、Alphabet(Googleの親会社)・Apple・ Meta・Amazon・MicrosoftのIT大手5社にエヌビディアとテスラを加えて、影響力の大きさからマグニフィセント・セブンと呼ばれる銘柄が含まれるNASDAQ‐100指数に連動するインデックスファンドが、候補の1つとして挙げられます。
NASDAQ‐100指数は、ナスダック証券取引所に上場している3,000銘柄のうち、時価総額の大きい100社で構成される指数です。米国内での上場がナスダックのみで、上場して2年以上が経過していて、金融会社でないことが主な組み入れ基準となっています。金融銘柄を除いた株式市場が、どのような成果を上げているのかを、知りたい投資家にとって参考になる指数です。
米国に限らず世界中の企業が指数の選定対象となっているNASDAQ‐100指数で、世界中のハイテク企業の動向を把握できます。2022年末現在では、米国93社、中華人民共和国2社、オランダ2社、イギリス1社、オーストラリア1社、アルゼンチン1社、カナダ1社で構成されています。
リーマン・ショック後の2011年からみても7倍程度まで上昇しています。IT関連企業の業績の変動が激しいことから、株価指数の変動が、大きいことが特徴となっています。
NASDAQ100指数の純資産比率上位10銘柄

(出典) NASDAQ100指数連動型ETFの月次レポートを参考に作成(2023/9現在)
NASDAQ‐100指数に採用されている銘柄で、純資産比率上位10銘柄を表示しました。いずれも、成長業種の中でトップクラスの企業であり、株価動向のみならず、成長企業がたどる帰趨にも興味がもてます。チャットGPTの公開から1年で生成AIの関連市場は急成長し、米巨大テック企業の開発競争で、テクノロジー競争の主戦場です。
NASDAQ‐100指数に選定されている企業は、テクノロジー・テレコミュニケーション・バイオテクノロジーなどで、米国に限らず世界中の企業が指数の対象となっています。
「もはやGAFAの存在なしに米国経済の成長はないと言ってもよい。そしてGAFAに共通するのは、既存のビジネスや社会秩序を破壊しながら新しい成長を生み出すという創造的破壊のメカニズムだ。その基礎にあるデジタル技術は、破壊的な技術革新といわれ、創造的破壊の原動力となっている」(産経新聞「日本の未来を考える」東大名誉教授伊藤元重2022/9/26)
GAFAとは、米国の主要IT企業であるグーグル(Google:上場企業名はアルファベット(Alphabet Inc))、アマゾン(Amazon)、メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms Inc))、アップル(Apple)の4社の総称です。GAFAの時価総額はいずれも桁外れに高く、2021年8月末にはGAFA4社の時価総額が、日本株全体の時価総額を超えました。



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